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メニエール病で障害者手帳は何級?等級の目安・申請方法・働き方まで解説

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メニエール病と働き方の悩みを解消へ - 障害者手帳は何級?等級の目安を解説

メニエール病は、聴覚障害に加え、めまいや吐き気などのつらい症状が現れます。日常生活や就労に制限が生じ、サポートが必要なケースも多いため、「メニエール病で障害者手帳を取得できる?」「障害者手帳の等級は何級になる?」など、お悩みではないでしょうか。

実は、メニエール病そのものは障害者手帳の交付対象ではありませんが、身体的・精神的な症状によって障害者手帳を取得できる可能性があります。そこで本記事では、メニエール病の症状が障害者手帳の何級に該当するか、また向いている仕事やキャリアパスの考え方などについて、分かりやすく解説します。

メニエール病とは?特徴と主な症状

メニエール病とは、内耳にリンパ液が過剰に溜まることが原因で起きる疾患で、代表的な症状として次のようなものが挙げられます。

  • 耳鳴り
  • 聴覚障害
  • 回転性めまい
  • 吐き気や嘔吐

メニエール病の発作は数十分で収まることもあれば、数時間以上にわたって続くこともあります。発作を繰り返すことで、聴力は徐々に低下していくことも特徴です。進行すると難聴や平衡感覚の異常が慢性化し、日常生活や就労に支障が生じてしまいます。

ストレスや過労が原因だと考えられている

なぜ内耳に異常が発生するかは不明ですが、ストレスや過労などがきっかけで発症すると考えられています。無理をするとメニエール病が悪化していくため、症状が出たら治療に専念することが大切です。回復後も再発リスクがあるため、身体的・精神的な負担が少ない仕事を選ぶ必要があります

メニエール病の症状が重度な場合は障害者手帳の交付対象となる可能性がある

厚生労働省の資料によると、メニエール病は指定難病の対象外となっているため、メニエール病と診断されただけでは障害者手帳の交付対象とはなりません。ただし、以下に解説するように、メニエール病で生じる個別の症状によって、障害者手帳を取得できる可能性があります

なお、障害者手帳の認定基準については、身体障害者手帳は厚生労働省の「身体障害認定基準等について」、精神障害者保健福祉手帳は「精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準について」を参照しています。

【身体障害者手帳】聴覚障害がある場合

メニエール病の代表的な症状が聴覚障害ですが、次のいずれかに該当する場合は、身体障害者手帳の交付対象となる可能性があります。

障害等級認定基準
2級両耳の聴力レベルが100dB以上
3級両耳の聴力レベルが90dB以上
4級両耳の聴力レベルが80dB以上など
6級両耳の聴力レベルが70dB以上など

つまり、メニエール病で聴覚障害がある場合は、2級・3級・4級・6級のいずれかの身体障害者手帳を取得できる可能性があるということです。

【身体障害者手帳】平衡機能障害がある場合

メニエール病の患者には、聴覚障害以外に平衡機能障害があるケースも多く、次のいずれかに該当する場合は、身体障害者手帳の交付対象となる可能性があります。

障害等級認定基準
3級平衡機能の極めて著しい障害
5級平衡機能の著しい障害

具体的には、3級は目を閉じた状態で起立を維持できない、5級は10メートル以内の歩行で転倒や著しいよろめきが生じるなどが基準です。つまり、メニエール病で平衡機能障害がある場合は、3級もしくは5級の身体障害者手帳を取得できる可能性があるということです。

【精神障害者保健福祉手帳】精神疾患を併発している場合

前述したように、メニエール病の原因は不明ですが、ストレスが要因のひとつだと考えられています。そのため、もともと強いストレスの影響下にある人、もしくは精神疾患のある人がメニエール病を発症しやすい傾向があります。

また、メニエール病特有のつらい身体的症状や、周囲から理解されないつらさなどにより、精神疾患を併発するケースもあるでしょう。「うつ病」「不安障害」「適応障害」などの精神疾患があって次のような条件を満たす場合は、精神障害者保健福祉手帳の交付対象となる可能性があります。

障害等級認定基準
1級日常生活を送ることが困難な状態
2級日常生活が著しい制限を受ける状態
3級日常生活や社会生活が制限を受ける状態

ちなみに、3級は「一般就労は困難だが配慮を受ければ可能」という状態なので、「はたらきたいが就労に制限がある」場合は、精神障害者保健福祉手帳3級の取得を検討するケースが多いです。

メニエール病を原因とした身体機能・精神疾患により障害者手帳を取得する手順

メニエール病で障害者手帳を取得する場合は、次の手順で進めましょう。

  1. 主治医に相談する
  2. 指定医に診断書を作成してもらう
  3. 必要書類を揃えて自治体の窓口に提出する
  4. 手帳の判定と交付が行われる

メニエール病と診断されたら、障害者手帳の取得について主治医に相談してください。身体障害者手帳の場合は、「身体障害者福祉法指定医」に「身体障害者診断書・意見書」を作成してもらう必要があります。精神障害者保健福祉手帳の場合は、初診日から6ヶ月以上経過していることが条件なので、申請のスケジュールに注意しましょう。

自治体の窓口や公式サイトなどで、障害者手帳の申請書を入手して必要事項を記入し、本人確認書類などの必要書類とまとめて提出します。申請内容に問題がなければ、1~2ヶ月前後で障害者手帳が交付されるはずです。

メニエール病がある人に向いている仕事

メニエール病がある人に向いている仕事

メニエール病のある人は、ストレスで症状が悪化しやすいです。そのため、人間関係が煩雑ではなく長期間労働・ノルマ達成が求められることが少なく、静かな環境や在宅勤務などではたらきやすい、次のような仕事が向いています。

事務職

静かな環境ではたらきやすく、定型業務が多くイレギュラーが少ないので、ストレス要因を減らすことができます。ただし、聴覚障害がある場合は電話対応が難しいので、仕事内容に配慮が必要です。

ITエンジニア

自分のタスクと向き合う仕事で、パソコンスキルを活かしてキャリアアップを目指しやすく、煩雑な人間関係が求められません。ただし、長時間のPC作業で疲労が蓄積しやすいので、仕事量や納期を適切に調整しましょう。

デザイナー

クリエイティブ職は成果物の質が重視される仕事であるため、在宅勤務しやすく、人間関係やコミュニケーションの必要が少ないです。成果物の質で仕事内容が評価されるので、適度に休憩を取りながらはたらきやすいでしょう。

メニエール病がある方の働き方・キャリアパスの考え方

メニエール病のある方が働き方やキャリアパスを考える際は、次のポイントを意識することが重要になります。

発作リスクを考慮して仕事を選ぶ

聴覚障害や平衡機能上の症状があるため、次のような仕事は避けてください。

  • 高所や危険が多い作業
  • 運転することが多い仕事
  • 騒音の多い環境や職場
  • 夜勤やシフト制の仕事

そのうえで、前述したような事務やIT系などから、ご自身の適性に合った仕事を選びましょう。

障害者雇用枠での就労でキャリアを形成する

障害者手帳を取得できれば、障害者雇用枠での就労が可能となります。メニエール病の症状に合った合理的配慮が得やすくなるため、安心してはたらくことができます。

また、適切な治療を続けることで、メニエール病は軽快に向かうことが多いです。症状が改善した場合は、障害者雇用から一般雇用に切り替えて、さらなるキャリアアップを目指せる可能性があります。「はたらきたい」という意欲があり、無理をせずにメニエール病と向き合える働き方を選べば、キャリアの道が閉ざされることはないのです。

コミュニティで情報を集めることも大切

メニエール病のある方が、症状と向き合って治療を続けながらはたらくためには、適した働き方や障害者雇用での仕事の選び方などに関する情報が必要です。また、メニエール病は聴覚障害だけではなく、吐き気やめまいなどの症状もつらいので、悩みを共有できる環境があれば、前向きに就労準備を整えやすくなるでしょう。障害者向けのコミュニティを利用することで、あなたと似た境遇の方と交流できるので、悩みや不安を共有・解消できます。

メニエール病の情報を「あしたのあるきかた」で集めよう

メニエール病の情報を「あしたのあるきかた」で集めよう

メニエール病のある方は、聴覚障害や平衡機能障害で身体障害者手帳、もしくは精神疾患を併発している場合は精神障害者保健福祉手帳が取得できる可能性があります。とにかく疲労やストレスを避けることが、メニエール病を悪化させないために重要なので、煩雑な人間関係やノルマ達成などが求められない、事務職やITエンジニアなどが向いています。

症状のつらさや障害者手帳を取得できる可能性、ご自身に合った仕事探しなど、メニエール病のある方はさまざまな不安を抱えているものです。こうした不安を解消しながら、はたらくための準備を整えるために、障害者のためのキャリア共創コミュニティ「あしたのあるきかた」で情報を集めてみませんか。同じ障害や悩みがある仲間と交流することで、あなたに合う働き方を探すためのヒントが得られるかもしれません。

非公開: 戸田 幸裕
監修者 パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー

戸田 幸裕

上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント、障害者職業生活相談員

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