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その特性、うまく
言語化できますか?
専門家が漫画で解説。

曖昧な指示…

30代 発達障害(ASD、ADHD)

職場でよくある、ふわっとした「ニュアンス指示」。

依頼者からすると優しさゆえの行為かもしれませんが、発達特性のある人にとっては混乱以外の何ものでもない、というお話です。

オフィスで隣同士に座るあゆみと先輩が会話している場面。先輩が「そういえば」と切り出し、「課長がプレス向けの資料があったらいいと言っていた」「前に資料を作ったよね、急ぎではないがお願いできるか」と曖昧に依頼する。先輩は詳しい指示を出さないまま「よろしくね」と言い残して席を離れる。残されたあゆみは「これは指示なのか」「何をいつまでにすればよいのか」と内容や期限が分からず混乱し、途方に暮れている様子が描かれている。
ワンポイントアドバイス

発達特性「察することの難しさ」

職場では、相手に配慮してやわらかく伝えようとするあまり、少しあいまいな言い方で仕事をお願いしてしまうことがあります。
けれども、発達特性のある人の中には、「誰がするのか」「何のための仕事なのか」「誰に関係するのか」「いつまでにやるのか」といった情報がはっきりしていないと、それが指示なのか雑談なのか分かりにくい場合があります。
あいまいな情報の中から相手の意図を読み取ったり、その場の雰囲気から意味を考えたりすることが難しいため、もともとの伝え方があいまいだと、内容を理解すること自体がむずかしくなってしまいます。
このような特徴は、「潜在的了解の困難」と呼ばれることがあります。
これは、はっきり言葉にされていない前提や意図(=表に出ていない、見えにくい部分)をくみ取ることが難しい、という意味です。

監修者 メンタルサポート&コンサル沖縄 代表

佐藤 恵美 

精神保健福祉士・公認心理師・キャリアコンサルタント・臨床発達心理士

北里大学院にて医科学修士取得。精神科病院や都内クリニック副院長を経て、 2020年「メンタルサポート&コンサル沖縄」を設立。企業・公的機関での労働者カウンセリングや職場研修のほか、 キャリアコンサルタント養成にも注力。日本産業精神保健学会理事。著書に『もし部下が発達障害だったら』、『部下の発達特性を活かすマネジメント』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『職場の同僚のフォローに疲れたら読む本』 (PHP研究所) など多数。 

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